北海道ポーランド文化協会 Hokkaido-Poland Cultural Association http://hokkaido-poland.com/
(photoⒸ Yoshihide Ogata and Atsushi Ando)
第68回さっぽろ雪まつり第44回国際雪像コンクール(2017.2.5-9、大通西11丁目国際広場)
ポーランド・シロンスク県ザブジェ市、グリヴィツェ市から来たチーム Snow Art Poland の作品(PRESSURE 重圧)が第4位に輝きました。
Team Snow Art Poland from Zabrze and Gliwice, Silesia, won the fourth prize at the 44th International Snow Sculpture Contest in Sapporo, Feb. 5-9, 2017.
 
開会式 Opening ceremony (Piotr Muschalik, Tomasz Koclęga, Piotr Proba)
 
晩遅くまで懸命の作業 hard working up late
 
クラクフ市の日本美術技術博物館“マンガ”館一行が来訪 Katarzyna Nowak and Anna Król from Manggha Museum, Kraków, visited the team.
 
たくさんの観光客や札幌市民が来訪 A lot of tourists and Sapporo citizens visited the team.
 
表彰式、フィンランド・ラトビア(第2位)・ポーランド(第4位)チーム Awards ceremony; Finland, Latvia and Poland teams




ポーランド雪像チームを訪問して

松山 敏

「人の目に見えている既存の物体のサーフェイスを忠実に模写する雪像パフォーマンス」という、これまでの私の雪まつり観が根底から覆された。大通西11丁目の国際雪像コンクール会場のポーランドブースでは、リーダーの彫刻家コツランガさんをはじめ、写真家のムシャリクさん、グラフィックデザイナーのプロバさんからなるアーティスト集団が無言で雪を削っていた。「我々はポーランドから来たからといって特別な文化を披露するのでも、日本の人たちに固有のメッセージを発するのでもなく、人種や国境を超えた人間社会全体に対するメッセンジャーである」とコツランガさんは言う。
「頭」と「肉体」が切り離された彼の作品には、人間の行動の軌跡と現代人の営みの本質にある隠された欲望が見え隠れしている。今回の作品「重圧」においては、現代の人々すべてが平等に担う過酷な重荷を表現する一方、その先には苦悩を耐え抜いたあとに待つ希望が見えるように思える。
無言で雪を刻む彼らには言葉は必要ないと言う。なぜなら、沸き起こる彼らの内面のすべてを、何にも優って彼らの彫刻作品自体が物語っているからだ。巨大な作品を真剣な眼差しと肉体を駆使して仕上げてゆく彼らの姿勢の向こう側には、人の目には見えない内面からの表現を吐露した瞬間の喜びと、それを人々と分かち合う喜びの笑顔がもうすぐそこに見えている。
雪まつり会場の一角に本物のアーティストの姿を見た。(まつやま さとし)